郭言葉由来のソープ用語

ソープランドで使われている言葉というのは、他の職業とはひと味違ったものが揃っています。その多くは古く遊郭時代のものであり、ソープランドが遊郭の流れを組んでいる名残と言えるでしょう。そんなソープランドで使われている遊郭由来の業界用語、結構面白いものがあるものです。

■ 客の単位『本』 ■
ソープランドでは、お客の数を数える時に『本』という単位で数えます。1本目、2本目…といった具合で、どこのソープランドでも使われているものです。さて、この『本』ですが、一体何を数えているのでしょうか。ソープランドという仕事、接客をする女性が数える、などなどということからちょっと下ネタ的なことを想像する方も多いかもしれません。

この『本』というのは、遊郭時代に使われていたタイマー代わりの線香の本数のこと。決して男性のナニの数を数えているわけではないのです。今と違って時計が無かった時代ですから、何かで時間を計る必要があったわけですが、線香がその代わりだったというわけです。1本でおよそ30分だったそうです。

■ 部屋持ち ■
ソープランドのような店舗型風俗の場合、人気の高いコンパニオンの場合は専用の部屋を与えられることがあります。昔の遊郭でも、太夫クラスの遊女には専用の座敷があてがわれており、座敷を持っているということは紛れもないトップの遊女であるという証左です。現在のソープランドでもその流れが生きていて、常に予約で一杯のコンパニオンには専用の部屋があてがわれるのですが、そういった女性も部屋持ちとしてその店のトップに近いコンパニオンであるということです。

■ お茶をひく ■
非常に有名なこの言葉、いわゆる『客が付いていない』という状態です。これは、遊郭時代に手空きの遊女が店で客に出すお茶を挽いていたことが由来となっています。遊郭で使われるお茶は、現代で普通に飲むお茶よりも細かく挽いていて、どちらかといえば抹茶に近いような感じです。もう当たり前のように使われているので、風俗とは関係無い人でもこの意味を知っている方も多いのではないでしょうか。今ではお茶を挽くことなどは無くなっていますが、この言葉は風俗を代表する言葉として様々な業種で使われています。

■ 登楼 ■
ソープランドへ行くことをこうやって表現する方もいますが、これも元々は遊郭にある遊女屋は妓楼とも言われていて、妓楼へ行くことを指している言葉です。派遣型風俗が台頭しつつある昨今では無くなりつつある言葉ですし、さらに店舗型ヘルスなどでも使われることはありません。ソープランドであれば、ドリンクの提供などもあるようですし、登楼と言うのもあながち間違いではないかもしれません。

ソープランドだからこそ使われている言葉というのも混じっていて、豆知識としてはなかなか面白い部類ではないでしょうか。会話に困ったらちょっと披露してみるのも良いかもしれませんね。