福原ソープ街では定期的な活動で景観の維持をしている

住宅街などの地域では年に1~2回、住民総出で草むしりなどの美化運動をするということがあります。
本来であればその市であったり自治体がやるべきではあるのですが、そこまでの予算が無いとか、地域交流のイベントの一つとしてとか、様々な事情から住人がやることが多いようです。
そんな街中の美化活動、実は福原ソープ街でも行われていて定期的に活動しているのです。
当然参加者は福原に店舗を置くお店のスタッフで、美化活動に限らず様々な活動が行われています。

神戸SB協会主導で定期的な美化活動

この福原の美化活動ですが、音頭を取っているのが神戸SB協会という組織。
これは、福原で営業をしているソープランドが加盟している特殊浴場協会で、福原の一部のお店を除いてほぼ全てのお店が加盟しています。
福原のソープランドを取りまとめる組織のようなもので、個々のソープランドで動くのではなく、福原全体で動けるようにするための組合と言った所でしょうか。
この定期的な美化活動についても福原全体で行うため、この神戸SB協会が音頭を取っているというわけです。

この美化活動は、加盟店から手の空いているスタッフを出してもらって行っていて、何十人という規模で一斉に福原全体の清掃を行っています。
電柱や街路樹の根本、アスファルトの隙間などから伸びた雑草を取り除いたり、投げ捨てられたタバコの吸殻やペットボトル、食べ物の包みや不要なレシートなどの紙ゴミを拾ったり。

福原ソープ街は、ソープランドを利用する方だけではなく多くの人が行き交う場所となっていますから、ゴミも多く出るものです。
ゴミや雑草で景観が損なわれていると割れ窓理論で治安の悪化にも繋がりかねませんから、こうした定期的な美化活動は必要不可欠なのです。

美化活動以外にも目立たないが様々な活動をしている

神戸SB協会は、美化活動以外にも色々と活動しています。
基本となるのは、警察や公安、保健所などの折衝や加盟店への遵法指導、衛生指導、福原を反社会組織や薬物から守ったりといったソープランド自体への活動です。
他にも福原ソープ街の健全性を周囲にアピールするという活動もしていて、毎年の避難訓練を行ったり、神戸盲導犬協会への寄付なんかもしていて社会貢献もしています。

阪神淡路大震災の際には比較的被害が小さかった福原ソープ街が、被災者へ向けて入浴施設を一般開放したりしましたが、そういった行動が起こせるのもこうした協会があるからこそです。
その御蔭か、福原ソープ街では他のソープ街のような地域住民による排除運動などが起こっておらず、良好な関係を築けていると言えるでしょう。

福原ソープ街がある程度綺麗に保たれているのは、こうした活動が行われているからです。
利用者からすると大して気の向く事柄ではないですが、たまにはこうした活動をしているということも思い出してみるのも良いかもしれません。