ソープ嬢の転職~キャリアアップのための移籍

日本の就労環境は、昔から「終身雇用型」です。
1つの会社で長く勤め上げ、そこで出世をしていくことが王道でした。
しかし、最近では外資系の勢力が広がり、雇用体系も大きく変貌しています。
昔と違い現在では、自分の能力を頼りにキャリアを積み上げていくタイプのビジネスマンが増え、信じられない年収を得ている人も少なくありません。
じつは「ソープ嬢」も1つの店舗で長く続けるのではなく、自分の成長に応じて転職するということが行われてきた職業なのです。
移籍をしながらキャリアアップし、収入もそれに合わせて上がっていくのです。

●ソープ嬢は「個人技」

ソープ嬢は個室でお客と1対1の接客をしますから、とうぜん「チームプレイ」ではなく「個人技」です。
それは、同じ女性の夜の仕事であるクラブやラウンジなどと、性質が異なるのです。
そして、この「個人の力量」は店側も注目しています。
なぜなら、1人の人気ソープ嬢の移籍によって、売上を大きく伸ばすことが可能だからです。
人気嬢が移籍すると、本指名客だけではなく、その噂を聞きつけたフリー客までもが大移動して移籍先になだれこむこともめずらしくはありません。
実力のあるソープ嬢の移籍は、どの店舗も高待遇で迎え入れてくれる土壌が業界にはあるのです。

●自分の成長度合いを見計らう

いちばん最初にソープの門を叩いたときは垢抜けない魅力の乏しい女性であったとしても、数ヶ月もすれば輝くようなオーラを放つようになります。
メイク術や身のこなし、また男性を満足させているという自信が女性を変貌させるのです。
これを謙虚にならず、自分自身で早く気づくことが大切です。
自分が数ヶ月前よりも美しく魅力的になり、プレイのテクニックも成長したと感じたら、移籍のタイミングかもしれません。
格安店勤務ならば大衆店へ、大衆店勤務ならば中級店、高級店へとチャレンジしてみましょう。
店によっても傾向の違うさまざまなタイプのお客を経験することも、自力をつけることにつながります。

●持ち時間はそう長くはない

ソープ嬢として活躍できる最盛期はそれほど長くありません。
20歳でデビューしたなら7~8年は持ち時間はありますが、25~26歳のデビューならば4~5年でピークが過ぎてしまいます。
ですから、個人的な努力と研究を繰り返し、一刻も早く実力をつけることが大切です。
ソープ嬢としてのキャリアを格安店だけで消化するのと、高級店までキャリアアップするのとでは、トータルの稼ぎが何倍も違うのです。

●人脈ができるのも大きなメリット

ソープ嬢になるのとそうでないのとでは、その後の人生がかなり違います。
多くは、高収入で高まった生活水準を、もとに戻すことがつらくなるのです。
ですから、卒業後は店をもつとか起業をするなど、一般人女性の平均とは違った生活をすることが多いのです。
そういったときに役立つのが「人脈」です。
転職していくうちにたくさんの人に出会い、そして新たな生活の展開のヒントをつかむことができます。
これもキャリアアップタイプのソープ嬢の強みなのかもしれませんね。

●おわりに

ソープ嬢を、「たんなる借金を返すためのもの」にしてしまうのは、じつにもったいないことです。
人も羨むような高学報酬が得られるのですから、さらに上を目指す気持ちが大切です。
ソープ嬢として勤めた数年間を「汚点」とするか、「人生のバネ」にするかは、本人たちの意識しだいなのです。