ソープランド徒然草『最近の吉原事情』編

時代の流れとともに変貌するソープランド業界・・・

最近のソープ街の動向はどうなっているのでしょうか?

ソープ業界全体を牽引する「吉原ソープ街」にその答えはあります。

それは、吉原での流行や動向が時間を経て徐々に全国のソープ街に波及するという、過去の事例があるのです。

●全国的に減少しつつあるソープ店舗、吉原でも・・・

全国的にソープランドの店舗数は減少傾向にあります。

その大きな理由としては「新店舗出店の許可が認められない」地域が多いからです。

景気はバイオリズムのように波打っています。

不景気時に閉店してしまった店舗に代替わりの経営者が現れなければ、その許可は消滅してしまうのです。

こうなると景気が盛り返されても新しい店舗が出店できないために、店舗数が減ってしまうのは致し方無いことなのかも知れません。

最盛期には250店舗あったものが、現在では140店舗まで落ち込んでいます。

●高級店の減少と激安店の登場

吉原を実際に歩き、ホームページなどを確認すると「高級店」が減少していることが手に取るようにわかります。

それと反比例するように増えているのが「激安店」です。

これは景気の低迷だけが理由ではなく、現代の男性が娯楽に”高級志向”を求めなくなったためだと言われています。

リニューアルした店舗でも、以前のような過度な装飾をせず、スタイリッシュで落ち着いた雰囲気の高級店が目立ちます。

20年前の高級店では、道を走っているだけで視線を集めるような高級車での送迎も珍しくありませんでしたが、今ではミニバンなどが主流になっています。

ただし、こういった動きの中でも勝ち組の高級店も存在し、以前にも増した華やかさとラグジュアリー感を売りにしているソープ店も数店舗残っています。

低料金化は、料金相場では全国一高かった吉原の「もっとも変化した部分」だといえるでしょう。

●「日の出割引」「早朝割引」の減少

ひと昔前、絶大な支持を受けたソープランドの割引システム「日の出割引」「早朝割引」ですが、今ではこれを行う店が減っているのです。

以前まで早朝の吉原では30店舗ほどが、朝の6時から営業していましたが、現在では10店舗くらいになっています。

また、これらの動きに同調して変則的な営業形態が現れています。

それは、早朝サービスを行っていないソープ店が、朝の時間帯だけ他のソープ店に「日の出・早朝専門店」として貸し出すというものです。

この場合はもちろんコンパニオンも違ってきますので、一店舗で二度楽しめるというハイブリッド形式の珍しい経営方法です。

●ポップで軽い印象の店舗が増えた

ソープランドのプレイとサービスの数々は、数えきれないノウハウに支えられ、独特の進化と伝統を貫いてきました。

「ソーププレイ」というジャンルがあるように、その他の業種の風俗やセクシー女優などでも「見よう見まね」では再現できないほど奥の深いものなのです。

しかし、世間の男性の価値観が変化し、これらのプレイやサービスは「過去のもの」とされつつあり、その流れは吉原にも波及しています。

重厚な異空間を作り上げてきた高級ソープよりも、ポップで受け入れやすい軽めのソープ店に人気が集まり、その影響は高級店にまで広がりつつあります。

コンパニオンの方でも、これまでは「外見が悪くてもテクニックで本指名にする」といったことが通用しづらくなり、思い切って整形や方豊胸などをするほうが手っ取り早く指名数を増やせる・・・といった現状です。

現在の吉原では店舗数が減少するのに反比例するように、ソープ嬢の数が増え続けています。

数が増えれば外見レベルが上がるのは必至のことであり、ソープ嬢も昔のように「やる気」だ稼ぐことができないような厳しい状態です。

まあ、お客として吉原に行く分には「安くて可愛い子がたくさんいる状態」なので、願ったり叶ったり、といったところでしょう。

吉原を代表する風俗業界にもデフレの波は押し寄せているようですね。