ソープランドでは、普通に考えたら「ん?」と思うようなことで、ソープ業界の常識として慣例となっているようなことがあります。
逆に、疑問に思うようなことであっても、実はそこにちゃんとした理由があるという場合もあるものです。
今回取り上げるのは、ソープではほぼ絶対に行われているであろう「パネルマジック」というものです。
パネルマジックというのは、通称パネマジと呼ばれる客寄せのための宣材写真を画像加工ソフトで加工することによって、実物よりも綺麗に見せるというものです。
3回もソープに行けば1回はパネマジに引っ掛かると言っても過言ではないものであり、写真では凄くスタイルが良くて美人なのに、実際に会うとかなりがっかりだったりという経験は、ソープ好きなら一度はあるんではないかと思います。
そもそも、店が何故パネマジをするのかというと、「指名が取れなさそうな人を、指名が取れるようにしたいから」です。
客側が事前に知り得る情報は、プロフィールのデータと写真だけですから、もしパネマジが無かったとしたら、容姿が良い人にばかり予約が集中してしまい、それ以外の人には予約が入らないということが起こります。
一部のコンパニオンだけが予約が入り、少し下のレベルはフリーで客が付く、それ以下は全く客が付かないというような状態になってしまいます。
店側としてはそれだと利益が出づらくなってしまいますから、余っている女性を少しでも稼動させるには、パネマジが必要となるというわけです。
邪推すれば、騙されれば客は良い思いをしないというのは店側もわかっているはずですが、騙されてもリピーターになる客はいるし、見限られたとしても新規の客はいくらでもいるという若干の優位感というのがあるのかもしれません。
もちろんそういう店ばかりではないでしょうが、そう勘ぐられてもしょうがないとは言えます。
逆に、パネマジを辞めたくても辞められない理由というのもあるでしょう。
パネマジをすれば一見とはいえ集客効果があるわけですから、ほぼ全てのソープランドで行われています。
もし経営者だったとして、自分の所だけパネマジをやめたとしたらどうでしょうか。
一部を除いて女性のレベルが下がったように見えるわけですから、店の売上に響くのは容易に予想がつきます。
法律などで一斉に禁止されるなどをしなければ、まずやめることが出来ないのです。
理想はパネマジをしなくても良いハイレベルな女性を集めることですが、現実的に不可能な話です。
どのような理由があれど客側の立場からすればたまったものではありませんが、パネマジを巡る苦労というのも店側にはあるという話です。