ソープランドはトルコ風呂の時代から比べると、多くの部分に変貌が見られます。
「高級店」「中級店」「大衆店」と、単にグレードによる区分しかなたったものが、現在では「○○ソープ」「▲▲ソープ」などというコンセプトの違いをみせる店もあり、この部分だけを比べても昔と今のソープ業界は異質であると言えます。
これはソープランドに通うお客が大きく変化したためで、そのニーズに合わせた結果が現在のソープランド業界をつくりあげたのです。
【ヘルス・ピンサロの影響】
ソープランドが一時期衰退した原因のひとつに「ファッションヘルス」「ピンサロ」などの他業態の風俗が次々と登場しては話題になりブームをつくったことです。
もちろんそれによってソープランドに通っていたお客の流出は食い止められませんでした。
こうして一時期低迷していたソープランドが、最近復興してきた理由に、これら他業態の風俗店の要素をソープランドの枠組みに取り入れたことでお客を取り戻すことができたからです。
【低迷から復興へ~ソープ業界の変化】
こういったソープ業界側の変化に、昔ながらのファンが離れてしまう現象も起きたのですが、ヘルスやピンサロで風俗デビューを果たした若者が、ひとつの選択肢としてソープランドに目をつけて流入しはじめたことの方がソープ業界としてはうれしい変化なのでした。
大まかですが昔のソープ客と、今のソープ客の違いを並べてみました。
●昔のソープ客の傾向
・比較的お金持ち、あるいはお金持ちに憧れる人
・クラブ、ラウンジ、スナックなど夜の遊びを好む「遊び人」
・ケチケチしない
・ごく一般的な社会人が多い
・「いい女」を好む
・少し「偉そう」な人が多い
・社交的
・人付き合いを好む
・お金を使うことがステータス
・財布にけっこう札束が入っている
・割引に執着しない
・絶倫系が多い
・ソープで遊んでいることを公言する
・あまり変態的なプレイは好まない
●今のソープ客
・お金持ちもいるが、そうでない方が多数いる
・お酒を飲まない人が多い
・シビアに金額の差異を調べ、少しでも安いところを探す
・社会人だけでなく、フリーターや無職、ニートもかなりいる
・「いい女」ではなく、自分の好み(ロリ・熟女・ぽっちゃり・巨乳など)に忠実でフェチ的
・大人しい感じの人が多い
・人付き合いを好まない人が多い
・お金はできるだけ使いたくない
・財布にはギリギリしか入っていない
・割引にシビア
・性欲自体はそれほど強いわけではない
・ソープ(その他の風俗も)で遊んでいることを公言しない
・斬新で刺激のあるプレイを体験したい
もちろん全てがあてはまるわけでもなく、あくまでも全体的な印象です。
「夜遊びは男の器のひとつ」と考えられていた昔は、ソープランドに通うこともその中のひとつの要素なのでしたが、現在ではシンプルに「性的な感動」を追い求めるお客が多いのです。
風俗も含めた客商売の基本はお客が何を求めているか・・これを推測することが勝敗を決めます。
現在のソープランドは多種多様になったきっかけは、世の男性たちの『性』に対する感覚の変化であるとも言えます。