現在の高級ソープの傾向

ソープランドも雰囲気が昔とずいぶんと変わりました。吉原や神奈川県など関東のソープランドでは古くからの伝統や習慣の残る店舗はほんの一握りではないでしょうか。昔のソープといえば豪華な店作りと少し年齢のいった技術力の高いソープ嬢が、普段の性行為では味わえないような特殊な快感を提供する・・といった感じで、そこには「恋愛感情」のようなものが入り込む余地はなく、ある意味純粋で混じりけのない「性欲そのものを満たす場所」といった雰囲気でした。

男性スタッフは客をまるで殿様のように扱いもてなします。非現実的な世界観がそこにありましたが、ここ最近、新しく出店するソープランドではそういった慣習はあまり見られず、ごく自然な接し方をします。高級店であっても、折り目の正しい接客はしますが、昔のような土下座をして客を送り出すような店舗は減少しています。

ソープ嬢は高級クラブでトップ争いをしているような「極上の女」もしくは「凄テクを駆使するテクニシャン」の2択でしたが、現在の人気店のコンパニオンは至って普通の女の子たちなのです。高級店ではソープ嬢をビジュアルのレベルでふるいにかけますので美形を揃えますが、とくに強い色香を感じるような嬢はあまり見かけなくなりました。

しかし以前までのソープ文化に違和感を感じていいた人も多くいるのも確かです。ソープランド業界は、ある時期世間の風潮と流行についていけず、風俗の王座をヘルスやピンサロなどに譲っていた空白の期間もありました。

それが最近ソープ店の待合室をのぞくと客層にも変化を感じます。いかにも遊び人風の人は姿を消し、イマドキ風の若者や、年齢よりもかなり若い目のファッションでキメた中年男性ばかりで、知的なお仕事をされている方も多いようです。

キャストの技術が落ちた・・と嘆かれる古くからのソープ通の声も聞かれますが、実際のところ「泡踊り」や「スケベイス」などは現在のソープファンにはあまり高い評価は受けないようで、マットそのもを断るお客も多くなりました。要は「需要が変わった」といったところなのです。

地方にはこういったプレイを標準的なプレイとしている場所もありますが、そこにはあまり若い層のお客はおらず、みなヘルスやピンサロ、デリヘルなどに流れてしまっているのが現状です。

吉原、川崎、福原など比較的大都市にあるソープ街では特に高級ソープのサービスの傾向や雰囲気、内容が大きく変化しています。日本最大のソープ街吉原では高級ソープの”高級”の部分でさえ排除し、高額な支払いの対価を過激なプレイに置き換える店舗も増えつつあり、そして非常に人気があるのです。

最新鋭とも言える比較的新しく出店された高級店では外装や内装もシックでオシャレで控えめなデザインが多く、ケバケバしい装飾は排除されています。リゾートホテル風であったり、エステサロン風であったりと、昔のソープランドの面影はありません。

コンパニオンのサービスとしてはアイドル、モデル並のビジュアルをもち、渋谷や代官山を歩いていそうな雰囲気の現代的美女が、まるで恋人に対するような雰囲気をかもしだしてお客を喜ばせます。年齢層も昔よりも10歳ほどは低くなっており「よく出来た女」というより「可愛く甘える女の子」といったところでしょうか。今はこれに骨抜きにされる男性が多いのです。

こういった若いコンパニオンなどは普段の生活で仲良くなれないタイプの娘たちばかりですので、そんな手の届かない娘たちを好きにできる・・というのが、現在のソープランドの楽しみ方なのかもしれません。