ソープランドとヘルスの本質的な考え方の違い

ソープランドとヘルスなどのソフト風俗サービスには「本番の有無」という決定的な違いがあります。
サービス面ではそれだけの違いしかありませんが、来店するお客の求めるものも違えば、店舗側の運営に対する考え方も大きく違っています。
それぞれ数店ずつ体験すれば理解できますが、知れば知るほどに「本質的にべつもの」であることに気付かされます。
さまざまな面からソープランドとヘルスを代表するソフト系風俗の違いを見てみましょう。

●キャストの外見についての考え方の違い
風俗遊びにおいて一つの大切な要素に「どんな子がいるか?」ということがあります。
そして「外見レベル」はまず最初に気になるところです。
店舗型ヘルスやデリヘルにおいてはこの部分が全体の満足度の大部分を占めると言ってよいでしょう。
口コミサイトにおいても、ヘルスやデリ版で投稿する人たちは「どこ店舗にこんな可愛い子がいた」「アイドル並みの美形を発見した」などと、キャストの外見について語られる書き込みをよく見かけます。

一方、ソープ好きの人の書き込みには外見だけでキャストのレベルを判断する人は少なく、いくら美形のキャストであっても接客が悪かったりすれば厳しい批評を下します。
ソープ好きの人はキャストに「トータルバランス」を求める傾向にあります。
こういったことが「キャストの質」に反映し、ソフトサービス系ではスカウトに最も力を入れ、ソープランドでは「教育・指導」にもっとも力を注ぐ傾向にあります。

●金額設定の違い
ソープ好き、ヘルス好き、デリ好きでは金額に対しての価値観も違います。
ソフトサービス系では「安いことが正義」であり、そこに例外があるとしたら、先ほどの「外見レベル」くらいでしょうか?”可愛ければ”高額な料金を支払う価値がある、と考える傾向にあります。

これがソープランドの場合は少し違ってきます。
ソープ好きの男性は外見だけでなく、プレイ内容や接客態度、店舗設備の充実なども同時に評価の対象するために、ある程度高い料金であっても「納得できる内容なら・・」と考え、コストパフォーマンスの計算を忘れません。
こういったお客の傾向は店舗経営にも大きく反映するため、ソープランドでは「高額な料金を支払ってもらえるだけの付加価値」を考え、ソフトサービス系では「いかに安く若く可愛い子を提供するか」の工夫をします。

この方針の違いが両者の最大の差と言ってもよく、薄利多売はキャストに大きな負担をかけてしまうために、ソフトサービス系のキャストは短命な子が多いのです。

●技術とアイデアの違い
「ソープランドは風俗の王様」と呼ばれていますが、「実は現代性風俗の元祖」でもあります。
これは世界中を見渡してもソープランドに似た性風俗は存在しません。
売春行為に「技術」などは求められませんし、それを行う女性は「体を許せば」商売は成り立ち、料金として支払う対価としては「女性との性行為」のみになります。

そういった性風俗から発展させたものの最初の業種がソープランドと言えるでしょう。
発祥は違いますが、ピンサロやヘルスなど、現代の日本の性風俗はすべてソープランドの亜流であると言えます。

現在でもソープランドはあくまで「技術を提供する」ことにこだわり、それは今でも変わらない考えとして継承されています。
これに対してソープランド以外の風俗では「技術」に重きを起きませんので、集客を考えるときにはアイデアを重視し、インパクトのある店作りを心がけ、そして流行が過ぎればまたあらたなアイデアをひねり出す・・というサイクルで継続されているのです。

一時期の苦境でかなり店舗数を減らしてしまいましたが、最近新たな”ソープランドブーム”が起きているとも言われています。
警察当局の一斉取り締まりやエイズ問題、女性活動家による社会運動など、多くの苦難を乗り越えられたのは、たしかな技術の裏付けと、男性の心を掴んで離さない魅力を維持してきたことが理由なのでしょう。