ソープランドでコンパニオンとして働く女性は一般女性とは違う価値観をもっています。
職業柄当然のことであり、仕事内容、収入面、またそれぞれの過去も一般女性とは一線を画しています。
「夢を見て」ソープランドに入店する女性はほとんどいません。
やはり借金が理由で入店するのがダントツで一位なのです。
しかし借金を返してすぐに店を辞めることができないのは、普通の会社で働いても到底手にすることのできない収入を得ることができてしまうからです。
借金返済が良好に進む頃にはほとんどのコンパニオンの生活水準は入店前と比べて飛躍的に上昇し、それを元に戻すことは難しくズルズルとソープ嬢を続けてしまうのです。
【ふたつに分かれるコンパニオンのタイプ】
借金が返済できた頃、コンパニオンはふたつのタイプに分かれるといいます。
ひとつは将来を見据えて自分で起業や飲食店などの店を出すことなどを考え、指名と取る努力をして大きく稼ごうとするタイプ・・
こういったしっかりもののコンパニオンはプライベートも規律正しく健康に気を使い、フィットネスに通ったり、資格修得など、将来を見据えたさまざまな努力をします。
そしてもう一つは金銭的に余裕ができた時に「生活が乱れてしまう」パターンです。
精神的に過酷な仕事ですので、憂さ晴らしに毎夜繁華街で飲み歩いたり、ホスト通いをするコンパニオンも少くありません。
ホストの方でもソープ嬢は「上客」であり、また狙い目でもあります。
ギャンブルにハマってしまうのもこのタイプで、もちろん掛け金も大きく、しだいに感覚が麻痺していくのです。
こういったコンパニオンは指名は取りたいけど努力はあまりしない・・といった場合がほとんどで、不摂生からくるものは肌の荒れと、お客に対しての不適切な接客であり、もちろん「指名ランカー」や「人気嬢」などとは程遠く、店側からも大事にはされません。
店を渡り歩くタイプもこういったコンパニオンの特徴であり、それでも普通の仕事には戻れずに時間を浪費してしまうのです。
【恋愛観】
恋愛観も一般的ではありません。
まず店のお客と付き合うようなコンパニオンは少ないでしょう。
こちらもふたつのタイプに分かれますが、しっかりと自分を律しているコンパニオンはお金持ちを選び、そうでないコンパニオンは彼氏に貢いで「ヒモ化」させてしまうようです。
将来を真剣に考えるコンパニオンが自分がソープで働いていることを秘密にするのは当然であり、本人たちも一生心にそれを抱えていく覚悟はできているようです。
ある意味非常に肝っ玉がすわっており、軽い気持ちで「ソープ嬢を彼女に」などと考えるのは賢明ではありません。
ソープ嬢を彼女にしたいなら、どちらのタイプであっても、男として相当の器の広さを要求されるでしょう。
また過酷な毎日を送るために精神的に不安定になるコンパニオンも多く、不眠症や自律神経失調症などを患うことも少くありません。
彼女たちの心の負担は想像以上であり、その対価として破格の収入が得られているのです。
あらゆる意味で規格外な性質をもっているソープ・コンパニオンは「究極の接客業」と言われる過酷な精神状態の中で生きる特殊な価値観をもった女性たちであるのです。