福原は兵庫をはじめとした近隣県一の風俗街

日本の主要都市の一つとして、全国的に高い知名度を誇る兵庫県神戸市。
昔から日本の国際貿易の要所として利用されていて、現在でも神戸港は、海路を使った貿易の際には日本の中心港として利用されています。
人口150万人超、世界住みやすい都市ランキングでも日本で唯一、世界で5位、アジアでは2位に入るという、日本だけではなく世界的に高い知名度を誇る街です。
そんな神戸では、昔から様々な文化が発展してきましたが、その中には性風俗産業も含まれています。
神戸市福原町は、西日本最大のソープ街として有名であり、その歴史は戦前の文明開化の時代にまで遡ります。

現在ソープ街というのは全国に40ヶ所ほどありますが、その中の多くの地域は前身としてその土地に遊郭があった地域です。
例えば、日本一のソープ街である東京吉原も江戸時代から吉原遊郭という当時から日本一の遊郭がありましたし、札幌薄野も薄野遊郭があったところに現在の歓楽街が出来上がっていますし、香川県高松市にも八重垣遊郭という遊郭がありました。
福原にも福原遊郭というものが存在しており、戦後の公娼廃止から1958年の売春禁止法の制定までの間は、売春を公認された地域いわゆる赤線と呼ばれる地域となり、売春禁止法が制定されて以降は全ての遊郭が廃業し、現在のようなソープ街になりました。

福原は、ソープ街とは言ってもソープランドのみが営業しているというわけではなく、そこには他にも様々な業種の風俗が営業をしています。
デリヘルやホテヘルといった派遣型の風俗やピンクサロンや性感マッサージといったものまで幅広く、ソープランドの割合が高いことからソープ街という名称が用いられますが、正確には風俗街という方が正しいのかもしれません。
およそ性風俗と呼ばれるものを楽しみたいというのであれば、兵庫県を始めとした近隣県では一番適した場所と言えるでしょう。

しかしながら、ソープランドへの規制強化に加え、日本全体の不景気による個人消費の冷え込みなどもあり、福原自体の活気も景気の良かった時代に比べればかなり落ち込んでいました。
ここ数年でほんの少し持ち直してきているという話はありますが、まだまだ消費者の実感が薄いというのが現実な所で、格安ソープが主流となっていることである程度で下げ止まりはしているものの、高級店が賑わうようになるまではまだまだ時間が掛かりそうです。
風俗の活気と景気というのは連動しているとも言われていますし、福原がかつての賑わいを取り戻すというのもそう遠くない未来なのでしょう。