日本社会の女性の就労問題とソープ嬢増加の関係性を考察

近年ソープランドで従事する女性(ソープ嬢)が異様な増加をしていると言われています。
精神的・肉体的なリスクがあるはずの職業に、なぜこれほどまでに多くの女性が志望するのでしょうか?
社会学の専門家の中には「日本社会にある女性の就労問題」が、ソープ嬢増加の一因だと考えている人が少なくないそうです。
ここでは「性差別とソープ嬢の増加」の関係性を考察してみました。

●雇用機会均等付における女性の苦難
男尊女卑傾向が強いと言われていた昔の日本社会では「女性は家庭に入るもの」という価値観が普通でした。
それが戦後に西洋の価値観が流入するようになって一気に男女平等が広がったのです。
ただし、これは建前上のことであり、女性の社会進出は進んだものの、しばらくは女性の平社員は「お茶くみ」「コピー取り」といった、軽業務を任されることが多かったのです。
この日本社会の女性に対する労働環境が大きく変わったのが、97年に大幅改定された「雇用機会均等法」です。
この法律改正は、一見女性の労働条件を改善させるように思われていますが、実際には女性が苦しむ結果となってしまったのです。
単純に入社した女性は、体力の差を考慮されずに過酷な労働を強いられ、そして”均等”に評価されてしまいます。
職種によっては、女性はかなり辛い労働条件で男性と渡り合わなければならなくなったのです。
女性が女性の本領を発揮できる「ソープ嬢」」という職業は、もちろん男性では変わってできない仕事です。
非力な女性が大切にいたわられ、”女性の価値”の対価として高額なギャランティを受け取れるソープ嬢という職業を味わった女性は、本能的な幸福感を得ることができるそうです。

●実際には就職が不利な女性
国が定めた今雇用機会均等法ですが、これがビジネスの世界で確実に守られているとは言えません。
会社というものは合理化と利益を最優先にしますので、どうしても女性が活躍しずらい職種では、求人の応募や面接をしても合格を出すことが少ないのが現状なのです。
これを政府がテコ入れすることは不可能です。
実際に一流大学を卒業した高学歴女性の「就職浪人」が増え、それに比例するようにソープ嬢の数も飛躍的に増加しています。
また20年続いた景気低迷ですが、それが現在すべて解決したとは言えません。
元々家庭に入り就業しないことが多かった”女性”という人材が社会進出したことによって、家庭を持つ男性の就職先が減ったり、収入が低下する事態に陥っています。
「女性が活躍する素晴らしい社会」どころか”働かなければ家計が苦しい家庭”が増えたことにより、既婚者のソープ嬢が増えたり、離婚率が高まりシングルマザーのソープ嬢が急増することになったのです。
これもある意味”性差別問題”から派生した社会問題なのです。

●大学にすら男女平等はない
ここ数年、医科系大学の入学試験不正をニュースで見ることが増えています。
一般的に高学歴になるほど女性の「学科」の成績は男性よりも高く、単に筆記試験の結果だけで入学者を決めてしまうと、「医者は女性だらけ」になるのだそうです。
医師は知力だけではく、体力もかなり必要な職業だそうで、女性ばかりの医療施設ではまた違った問題が出てくるのです。
この歪を起こさないために、医科系大学は試験の採点に不正をしてでも、男子学生を多く入学させるような行為をしてしまうのだそうです。
またこういった事例は表立ってはいないものの、医科系だけではなく様々なジャンルに及びます。
せっかく努力をして勉強しても、女性は大学にさえ入りづらいという状況は精神的にもかなり辛いことは想像できます。
最近のソープ嬢の中には一流大学を説業した者も少なくありません。
努力の報われなかった女性たちの受け皿としてソープランドが利用されているとも言えるのです。

●まとめ
ここで考察した日本社会と女性の就労問題は、はっきりとした関係性が実感できにくいものです。
しかし懇意になったソープ嬢と深く話すと、リアルに社会と女性の就労問題が密接に結びついていることを確認することができます。
現在のソープ嬢の増加を「女性貞操観念が低くなったから」と思ってしまうのが、いかに間違いであるかが分かります。