最先端ソープランド事情

「風俗の王様」「究極の接客業」と言われたソープランドはさまざまな要因でしばらく活気を失っていましたが、ここ最近また息を吹き返し、低迷期以上の賑わいを見せています。これまでになかったような低年齢で容姿の良いキャストの存在と、在籍数の多さ、思わず経験してみたくなるような、これまでに無いコンセプトなど。断言して言えるのは現在は「ソープランド黄金期」と言って良い状況なのです。

ソープランドは「不遇」と常に隣り合わせの歴史をたどってきました。不景気、エイズの流行による風評被害、地域の風紀美化運動の標的にされた一斉排除運動など、これらは決してソープ店側には非はありません。その度にソープ店、特殊浴場協会、業界全体での努力で何度も立ち上がってきたという経緯があります。

多くのソープ街では「新店舗出店許可」が認可されない場合が多いのも業界にとっては痛手であり、そのスキを突くかのように設備投資のほとんどないデリヘルなどが急増する結果となっているのです。しかし最近、新旧ソープ店の入れ替わりが激しく行われ、いわゆる「代替わり」をして新しい店舗が急増し、その流れは全国的に広がっています。

この新世代的ソープ店が打ち出すコンセプトとアイデアが風俗ファンの心を掴み、一時期遠のいたソープファンを呼び戻し、また新たなファンをも獲得しています。ソープ業界の復興に大きな力となったものの一つに、インターネットの存在があります。各店オフィシャルページの製作に力を入れ、できの良いホームページを配信し始め、それを後追いするかのようにスマホが爆発的な普及を見せて定着しました。そしてそれに付随する風俗ポータルサイトの普及と口コミサイトの林立により、これまでブラックな存在で来店を躊躇していた奥手のソープランド予備軍立ちがこぞってソープ街に姿を現し始めました。

この「ネット作戦」を敢行して、風俗業界の中で最も動員を増やしたのがソープランドなのです。もちろんそれは「宣伝」の範疇であり、中身が伴わなければ瞬時に勢いは失われますが、前述のごとく、最近の新店舗の完成度は眼を見張るものがあります。間口の拡がった業界に多くの客が訪れ、その余波で老舗の誠実経営のソープ店の良さも知れ渡るようになりました。

現在のソープランドは「新鮮」「安全」「刺激的」「低価格」という印象を強く感じます。ソープランドの前身である「トルコ風呂」が世の中を賑わわせ始めた頃に匹敵する勢いがあります。景気が良かろうが悪かろうが男性の性欲は変わりませんので、そのはけ口は必須です。そしてそこには安心して出向きたいのは世の男性すべてが思うところでしょう。現在のソープランドはその条件をすべて満たしていると言えます。