【近未来予想】~もしも日本の風俗が失くなったら~

風紀・治安の悪化や青少年への害など、さまざまな理由を付けられて目の敵にされているのが「風俗店」です。
ギラついた店舗の外装や、店の中で行われているサービスを考えると、善良な一般市民が敵対視するのにも一理あります。

しかし、ソープランドなどをはじめとする現代風俗以前にも、この手の商売は耐えることなく存在していました。
それは世界中のどの国でも同じようなものなのです。
これほど人間の文明社会に密接な位置づけにあるのが風俗店なのです。

仮にこれらが「将来失くなった」としたら・・・
近未来予想をしてみましょう。

●性犯罪の増加
これは誰しも思いつくことでしょう。
人間の性欲は生物としての根源的なものであり、食欲や睡眠欲に次いで強烈なものです。
この部分を不自由にしてしまうのですから、性犯罪が増えるのは当然のことだといえるでしょう。
レイプ、売春、人身売買・・・風俗の発達しない国を見ると理解していただけるでしょう。

●女性の貧困
経済がこのままの状態でいけば、女性の貧困は確実です。
現在でも就職できない女性の「最後の受け皿」としての機能を果たしているのが風俗店です。

ソープランドなどは以前の何倍もの在籍数があり、主婦や介護職、看護師、フリーターなど、多くの貧困女子を救っています。
そうやって風俗店に振り分けられていた女性の就職先が、一般職に集中するわけですから就職難は目に見えています。

●闇社会の台頭
人間の根源的な部分を抑制する法律は、必ず反動を生みます。

代表的な事例が1920年代、米国の「禁酒法」です。
米国史上最悪の法律と言われた禁酒法によってもたらしたものは「マフィアの台頭」でした。
現代にも米国の裏社会で力を持ち続けるマフィアは、密造酒の売買によって歴史的繁栄を遂げたのです。

風俗がなくなっても同じことが必ずおこりますし、すでに起き始めています。
最近増えつつある、警察への届けを出さない「闇風俗」の急増です。
この背後には「警察の取り締まり強化」があり、それはまさに禁酒法の再来といってもよいでしょう。

●精神病の急増
現代精神医学の礎を気づいたのが、精神科医のジークムント・フロイトです。
彼の考案した「深層心理学」の根幹をなす理念は「屈折した性欲による精神への悪影響」です。
多くの精神疾患は、患者本人が気づかない場合であっても、なんらかの性に絡んだ異常な価値観が原因だということです。

もっとも最悪な事例がレイプ被害者や幼少期の性被害者ですが、たんに「モテない」「セ○クスをしたことがない」といったことでも精神は屈折するものです。
現在はびこる精神疾患の多くが性的抑圧が原因だと考える専門家もたくさんいます。
性欲のはけ口を失った男性の中には精神病にかかってしまう人もたくさん現れるでしょう。

●未婚率増加・出生率の低下
セ○クスに不慣れな男性は、女性とのコミュニケーションが上手く取れず結婚できずにいます。
こういった男性たちが風俗を経験したことによって自信をつけ、普通の恋愛も盛んに行えるようになることは少なくありません。
こういった男性たちが女性たちにアプローチをしてカップルが誕生するのです。

最近の統計を見てみると、20歳から41歳までの未婚女性の7割が「彼氏がいない状態」だそうです。
これは世の中の男性が「手を出したくてもどうしていいかわからない」といった状態であるとも言い換えられます。
カップルができなくては婚姻率は下がりますし、もちろん出生率は低下の一途をたどるでしょう。

もちろんこれはたんなる”予想”に過ぎません。
しかし、この説を100%否定できる論証もないはずです。
実際にやろうと思えばいつでもできるはずなのに、政府や公安も「風俗店の絶滅」といった強攻策は取りません。
これもご紹介したような反動を恐れてのことではないでしょうか。