震災とソープランド

日本は、昔から地震が多い国であり、常に大地震の脅威に晒されています。記憶に残る地震と言えば、2016年に起きた熊本の大地震、関東にも大きな打撃を与えた東日本大震災、そして高速道路が倒壊するという衝撃的な映像が全国に流れた阪神淡路大震災、日本海側で起きた最大級の地震である北海道南西沖地震などがあります。

こうした大きな地震が起きた時、テレビで報道されることはまず無いのですが、風俗街にも多大な影響が出ています。特にソープランドなどは店舗型風俗のために建物にも影響が出たりすることで営業を取りやめたりすることもありますし、地域復興に協力したりと様々な行動に出ています。

日本有数のソープ街である福原が被害にあったのは、阪神淡路大震災の時。神戸の街にも大きな被害が出て、当然福原ソープ街も多少ながら被害が出ました。通常ならば安全のために営業を停止して、施設の利用を避ける所なのですが、被害が少なかった福原ソープ街は浴室を開放して地元住民に入浴出来る場所を無料提供したというのは広く知られています。

東日本大震災の時はどうだったのかというと、被害の大きい東北地方のソープランドでは、建物や設備の故障で営業出来ない店が大半でした。東京などでも吉原ではその日の営業を停止して、安全が確認出来るようになると復興支援の募金箱を置いたりといった活動を行っています。復興が進んで営業出来るようになった仙台のソープランドでは、毎年3月11日には募金を継続して行っていて、熊本の地震の折にも支援を行ったりという活動をしている店があります。

一番近くに起きた熊本地震ですが、地震直後の熊本ソープはほぼ完全に営業停止、以後も数日間は営業停止したり簡易営業にしたりといった対応をしています。半年以上経った現在では、余震なども少なくなって通常営業に戻っていて、復興による需要増に対応して人々に癒しを提供しています。

今後、関東や東海地方では、2030年頃までの間に南海トラフを震源とする大きな地震が起こると予想されています。連動して東京湾を震源とする関東大震災も発生すると予想されていて、そうなると古い建物が多い吉原では大きな被害が出ると予想されています。

ソープランドというと平時は地域との摩擦が起こりやすいものですが、実際に被害がある時などは復興に協力を欠かすことはありません。震災の時などには不安からか人との触れ合いを求める方が増えるともいいますし、そういった方の癒しとなるのが、震災後のソープランドの存在意義と言えるでしょう。