ソープ街を歩いてみて感じること

ソープランドのほとんどが「ソープ街」と呼ばれる密集地域に存在しており、女性はもちろんのこと、ソープにいかない男性なら足を踏み入れることのないところです。
この特殊なエリアを歩くとさまざまな発見があり、カルチャーショックを感じることもしばしばあります。

【ソープ以外何もない】
ソープ業界は新店舗を出すことが禁じられている地域がほとんどで、現在あるソープ店は非常に狭い地域に密集しているのが特徴です。
札幌のススキノや博多の中洲以外のソープ街を歩くと「ソープ以外何もない」と感じられます。

一種独特な雰囲気がありますが、どこかのほほんとした印象で、新宿や六本木の繁華街などに比べると平和な雰囲気が漂っていることに気づきます。
住宅街との境界線が曖昧になっているソープ街もありますが、ソープ街の中にあるのはラーメン屋やコンビニ、薬局やコインパーキングなどで、昼間などに歩くとネオンを付けていない店舗もあり、おだやかな空気感が流れています。

【老朽化・・】
もともとソープ店は莫大な設備投資をして店舗を建設していて、造りが頑丈なために長持ちしていることと、前述の新店舗が作れないことで、全体的に老朽化している店もよく見かけます。
実際に店内に入るとガラリと雰囲気が変わりきらびやかで清潔ですが、これも現代ソープの特徴だと言えます。

外観まで工事を加えた新店舗なども昔のソープ店のようにギラついた感じはなく、美容院やクラブ、リゾートホテルのようなハイセンスでシンプルなデザインが目立ち、ソープ街以外のところで見たら、それと気づかないほどに洗練されています。

【道行く人】
このような状況ですので、もちろん道行く人も、ソープ目当ての男性ばかりで、しかもあまり堂々と歩いている人は少ないように感じます。
それぞれ自分のお目あての店に一目散に入ってしってしまうので、特に昼間は静かです。

意外に見かけないのがコンパニオンの姿です。
ストーカー対策などもあるようですが、外でお客と顔を合わせないようにタクシーか店の送迎でやってきて、さっさと店内に入ってしまうようです。

「中洲」「ススキノ」以外の地域では”客引き”も少なく、またこれらもソープランドのものではなくアンダーグラウンドな無許可の風俗店です。

ソープ店の前に従業員が1人立っているのをよく見かけますが、これは客引きでなく「門番」のようなものです。
システムの説明などをする人で話をしても安全です。
自分の店を猛プッシュすることもなく、いたって事務的な応対をしてくれます。

【夜・早朝】
やはりソープ街は夜がメインです。
日が落ちてくると派手なネオンが目立ち始めてにわかに活気づきます。
アルコールが入ったお客もいますので、一般的な繁華街のように賑わうソープ街もあります。

特筆すべきは「早朝」でしょう。
まだ日も上がりきらない6時台に何店舗かに凄まじいにぎわいが見られるのです。
それは「早朝割引」を実施している店舗で、通常時間から比べるとかなりの値引きがあるのです。
周囲は車も少くひっそりとしているので、その盛り上がりには異様な印象を受けるでしょう。

「風俗=ダークなイメージ」というのが一般的な受け止めかたですが、実際にソープ街を歩くと、安全で開放的な印象さえ受ける街もあります。
実際に大きな繁華街などと比べても犯罪発生率などは格段に低いですし、これは世界的に見ても非常に珍しいことだそうです。