月別: 2016年1月に関する福原ソープコラム一覧

AV女優とソープランド

最近やたらと目にするのが、ソープ店の広告で見かける「元AV嬢」や「現役AV嬢」の文字です。
ソープランドを含む風俗産業と合わせ鏡のように存在するのが「自慰産業」であり、AVやアダルト本などがそれにあたります。
ソープ嬢はどれだけ美人であっても、料金を支払えば実際にお手合わせが可能ですが、AV嬢はいくら好きになっても手の届かない存在・・・。
という部分でAV嬢は一つ上のステージにいるのかも知れません。
そして、その「叶わない夢が現実のものとなる」ということで、近年風俗業界にAV女優旋風を巻き起こしているのです。

●AV嬢がソープランドにいる理由
では、なぜ芸能人のように手の届かないはずのAV嬢が現実的なソープランドに在籍するのでしょう。
それは「人気に陰りが出たから」「ハードなプレイがイヤになった」「顔が知られることを心配して」などの理由が代表的なものです。
風俗業界でもそうですが、AV業界でも低年齢化と女優の過密化が進み、次々と新しい女優がデビューするために、以前よりも現役である期間が短くなって稼げる期間も短くなっているのです。

人気が落ち始めるとギャラも下がり、作品自体もハードなものが増えて体を酷使しなければなりません。
複数の男性と長時間プレイしたり、アダルトグッズで常軌を逸したような攻め方をされれば、セックスが嫌いでない女優もさすがに嫌気がさすようです。

そして「元AV女優」ともなればかなりのプレミアがつき、即座に人気嬢となり、中には多額の契約料が発生することもあるので、非常に「おいしい仕事」なのです。
AV嬢からすればソープでのプレイは「ノーマルなもの」であり体の負担も少なく、また店舗側も大きく客寄せができるメリットがあって一石二鳥・・需要と供給のバランスが取れているというわけです。

●「夢が叶えられる」AV嬢在籍のソープ店
気に入ったAV作品を購入したりダウンロードして何回も鑑賞していると、AV嬢であってもアイドルや歌手、女優などの芸能人と同じような”価値”を感じるようになります。
簡単にいうと男性は「ファン」になるのですが、あくまで女優は「画像」でしか楽しむことができません。
「実際にセックスしてみたい」という願望は日に日に強まり、しだいにそれが「夢」となりますので、ソープ店でのAV女優の在籍はファンにとっては「奇跡」なのです。

現在では元AV嬢がどのソープランドに在籍しているかをリサーチして紹介しているサイトもありますので、興味のある方は探してみてはいかがでしょうか?
叶えられなかった夢が実現できるかもしれません。

●「受け上手」がうまいAV出身のソープ嬢
本来ソープランドは、ソープ嬢のテクニックで男性客をもてなしますので、どちらかというと「責められるのが苦手」な子が多いのは事実です。
しかし、AVではいかにセクシーなリアクションをとれるかが女優の実力になりますので、”感じ方”の表現力は天下一品です。
責め好きの男性客で、これまでのソープ嬢に満足できなかった人などにはAV出身者はピッタリとハマるでしょうから、頑張って予約を取る価値はあるでしょう。

●生え抜きのAV女優との比較
ここまでの話では元・現役AV女優のソープ嬢には「死角」がないように思われますが、実はそうではなく、生え抜きのソープ嬢も負けてはいないのです。
前述しましたが、本来ソープランドとAVは楽しみ方の違う娯楽であり、ソープランドで育ったソープ嬢には、男性の性感帯を知り尽くして快感を提供するための「責めのテクニック」があります。

実際にAV出身のソープ嬢に対して「テクニック不足」を感じるお客もいますし、そういった人はこれまでのソープ嬢に戻っていくようです。

新たな流れとして定番化しつつある「AV女優のソープ嬢デビュー」は、近年復興しつつあるソープ業界の勢いに拍車をかけるものであることが間違いありません。
これまでのソープランドの楽しみとはまた違った興奮が得られることでしょう。

有名ソープ街にはそれぞれ様々な特徴がある

日本には数多くのソープランドが存在し、それらの多くはソープ街という形である程度まとまって営業を行っています。
北は北海道から南は沖縄まで、日本全国にソープ街はあります。
有名な所といえば、東京は吉原、神奈川は堀之内、岐阜の金津園、兵庫の福原、福岡の中州といった場所で、その規模は吉原が頭抜けて大きく、その次を上記の複数のソープ街によって争っているという具合です。

日本一のソープ街である吉原の特徴は、営業している店舗数です。
吉原では130店舗ほどのソープランドが営業していて、とりあえず吉原に行けばどのタイプの店でも見つけることが出来ます。
ハードプレイが出来る店もコスプレ店も和風ソープも人妻店も、ほぼ全ての店があります。
客だけではなく、働いているコンパニオン女性の間でも吉原は一目置かれる地域ですので、名実共に日本一のソープ街というのは間違い無いでしょう。
それでも老朽化の問題やオリンピック問題による今後の先行きといった問題はありますから、完璧というわけではありません。

次に、神奈川の堀之内ですが、ここは吉原に比べて店舗数は少ないものの、その質については吉原に負けず劣らずといった地域となっています。
トゥルースグループなどのグループ系列の店が多いことも、質を一定以上にキープし続ける要因の一つと言えます。

岐阜の金津園も堀之内と同様に質の高い店が揃っていることが特徴です。
この地域には他の地域とは違って、ゴールドチェアやピンクチェアといった椅子プレイが充実しているという特徴があり、他の地域とは違ったサービスを楽しむことが出来ます。

兵庫の福原は、本州西部で最大のソープ街であり、吉原と同じように様々なタイプのソープが揃っています。
店舗数こそ吉原には劣るものの、格安店から高級店まで揃っていてソープランドが無くなった大阪を始めとした近隣県からも数多くの利用客を集めていて、ソープ愛好家の間でも高い評価を受けているソープ街です。

福岡の中州は、数多くの屋台が並び居酒屋なども多い総合的な歓楽街として知られています。
ありとあらゆる業種の風俗が集まり、九州地方で最大のソープ街だけあってソープランドも数多く、九州地方のコンパニオン志望の女性が集まる地域となっています。
そのため、店も多くなおかつ女性のレベルも高いという利用者には嬉しいソープ街です。

有名所だけでもそれぞれに特色があるため、どこが一番優れたソープ街なのかというのは、決めることは出来ないかもしれません。
逆に考えれば、旅先などでこれらの地域を訪れた際には、普段行くソープ街とは違う楽しみを味わうことが出来るということでもありますから、是非その土地のソープランドを訪れてみるというのも良いでしょう。

ソープにおける『粋』というもの

ソープランドは古くは遊郭の流れを汲むと言われ、紳士の社交場とか大人の遊び場と呼ばれて現代でも多くの男性に愛されている遊び場の一つです。
その遊び方などには若干の変化がありますが、根本的な部分に関してはそうそう変わっていないと言えるでしょう。

遊郭における芸者遊びというのは、『粋』というものが重視されていました。
粋な遊び方、粋な振る舞いなどと言われ、これが出来ないような人は女性の方からお断りをされてしまいます。
特に遊郭で有名であった吉原などは、江戸という地域であることやそこに住む江戸っ子という人柄も相まり、特に粋というものが重視されていたと考えられます。
そういったこともあり、現代でも高級店などであれば、こうした粋な行動が求められることは珍しくありません。
実際に出来るかどうかはともかくとして、そのように振る舞う努力が必要であると言えるのではないでしょうか。

では、そんな『粋』というのはどういったことを指すのでしょうか。
一般的な粋のイメージというと、「ササッと目的のことだけをして去っていく」といったイメージです。
そのイメージは概ね正解と言えますが、より細かい条件を付け加えるのであれば「割引などを使わず」「女性の嫌がることをせず」「お互いが笑顔で楽しめるように会話などを努力し」「惚れた腫れたので言い寄ったりせず」「時間になったらすっぱりと帰る」といったところが挙げられるでしょうか。
もちろんこれは定義付けされているものではありませんから、十人十色千差万別の粋というものがあるのでしょうが、しかしながらこの辺りは共通してある条件ではないでしょうか。
これらの条件をよく見てみると、ソープ遊びにおける紳士的な振る舞いとほぼ同じことだとわかります。

しかし、ここで気を付けなくてはいけないのが、それぞれが「過剰になってしまう」ということです。
割引などを使わないだけならまだしも、女性に過剰にお金を渡すとか会話だけをしてサービスを受けないといったことは、粋ではなく無粋というものです。
相手を楽しませようとして、自分のことだけを面白おかしく喋り続ける会話というのも粋とは言えない行為です。
過ぎたるは及ばざるが如し、程度をわきまえるというだけのことではあるものの、なかなか難しいことかもしれません。

こういった感覚を身につけるためには、やはり数をこなすしかありません。
これらがちゃんと出来ているのかどうかというのは、女性からのサービスや態度といったものにしっかり反映されることでしょう。
次にソープへ行った時などに『粋』を心掛けてみると、贔屓にしている女性からの評価も大きく変わるかもしれません。

ソープ嬢の綱渡り人生~告白からみるソープ嬢の生態~

一般の方では女性はおろか、ソープランドに通う男性であっても”ソープ嬢”の本当の姿を知る人は少ないでしょう。
究極の接客業と言われる風俗の中にあって、もっとも過酷なソープランドで働くには、一般人には計り知れないような価値観をもち、また波乱万丈な過去をもつ子が多いのです。
単に高額な収入を得られるというだけではかたずけられない「ソープ嬢を続ける理由」がそこにはあるのです。

●「多額の借金が理由」は減りつつある
一昔前まで風俗店で働く理由として最も多かったのが「多額の借金の返済のため」でした。
ソープ嬢本人が作った借金だけでなく、彼氏や旦那が持つ負債を返すために・・というのも多いケースでした。
しかし、ここ数年のソープ嬢の告白を見ていると、その割合は減少していると言えます。

ただ、「お金」が目的なのは今も変わりませんが、「いいマンションで暮らしたい」「普通の会社が合わない」「欲しい服を買うため」「夢や目標を叶えたい」「海外移住・旅行がしたい」「整形したい」「ホストに貢ぐため」など、アグレッシブな理由が目立ちます。
これは、我が国の景気の悪さも反映しているとも考えられますが、昔と比べると女性が人生を楽しむという感覚が強くなっていきていることも原因でしょう。

●精神的なダメージで壊れた”性への価値観”をもつ女性
ソープランドに限らず、風俗店に従事する女性は性的な価値観に偏りがある子が多くいます。
とくに多いのが、幼少期の「性犯罪被害」の体験者です。
精神医学的に見ても、幼少期、思春期に性的なハラスメント、レイプなどを経験すると、その後の人生において一般的な女性とは明らかに違う性の価値観を持つことが多く、強い心のダメージが一生続く場合があるのです。

ソープ嬢数人に、過去の性遍歴を話し合ってもらうと、「親や兄弟からのレイプ、ハラスメント」の経験談が当たり前のように出てくることに驚かされます。
男性が考えるよりも、大きく女性の心は傷ついて修復できなくなるのです。
ですから風俗店を卒業した後に普通の恋愛をしてもうまくいかないことも多く、結局また風俗店に戻って、今度は「目的もなく」ソープ嬢、風俗嬢を続ける女性も多く存在するのです。

●「繁華街」がソープ嬢を生み出す構図
大きく栄えた繁華街の魅力に取りつかれる人はたくさんいます。
こういった人たちは”普通の暮らし”では満足できない人種です。
収入を得るにも一般的な仕事より、「何だか良くわからない仕事」を好みます。
芸能関係、アダルトグッズ、AV、パーティーイベント、高級車販売、人材紹介業、など、現在ではインターネットの普及も手伝って大きなマーケットが繁華街の見えないところに存在しています。

こういった人種は非常に魅力的で、短期間で大きく稼ぎ、普通の人ができないようなお金の使い方をします。思春期を過ぎたばかりの若い女性が「繁華街の住人たち」と出会ってしまうと、影響を受けてどっぷりとその世界にハマってしまうのです。
そして、繁華街でこういった人たちと付き合うにもお金が必要ですので、簡単に高収入を得られる風俗で働き始めるケースが非常に多いのです。

●男性依存、セックス依存
最近は心の底からセックスが好き、男性が好きでソープ嬢をしている子も少なくありません。
これは一見「天職」とも思われ、幸せなことのようにも考えられますが、実はそれほど良いことばかりでもないようです。

なぜなら、強い失恋の経験や、生活環境でのストレスから逃れるためにセックスに逃げている場合も多く、目に見えないフラストレーションのはけ口と刺激を求めて性の世界に引っ張られているからです。
一般の女性の中にも「セックス好き」は多くいますが、ソープ嬢になってまでその願望をかなえようとはしません。
やはり”心の隙間”がソープ嬢にはあるのでしょう、精神科へ通院している子が多いのも特徴的です。

確実な将来も保証されず、人とは違った経歴と価値観をもつソープ嬢の人生は、まさに「綱渡り」のようです。
彼女たちの本音の声と過去を知った上で、日々力強くお客に奉仕する姿を見ていると哀愁すら感じさせます。
この「強さと危うさ」がソープ嬢の生態の本質であるのかもしれません。

雄琴ソープ街「事情通」に聞いた裏話

日本のおヘソ滋賀県琵琶湖のほとりに位置する「雄琴ソープ街」。
その成り立ちや環境からも、全国のソープ街と比較すると異端な存在感を放ちます。
この地の歴史と現状に聞いた裏話をいくつか紹介します。

■「裏切られた?」ソープ業界
雄琴にトルコ風呂第一号店「花影」が営業を始めたのが1971年のこと。
トルコ風呂を建築したのは石川県のトルコ風呂経営者「田守世四郎」氏で、当時の風営法の法の目をかいくぐる発想でこの地に目をつけたのでした。

田んぼの真中に突如現れたトルコ風呂に京都、大阪、愛知の人たちは度肝を抜かれ、日夜花影目指して通い始めたのでした。
その盛況ぶりは凄まじく、客足が途切れることはなかったといいます。
それから数年であっという間に後続店が出現して現在の雄琴ソープ街が形成されたのでした。

雄琴ソープ街のそばには一般の温泉街「雄琴温泉」があり、長い歴史はありましたが完全に寂れてしまい、観光地としての知名度も低く経営難に陥っていたそうです。

ソープランドと一般温泉・・この両者は手を組み、「琵琶湖に多くの客を取り込む」という趣旨のもと、他の地域では考えられないような経営方法で雄琴を一大観光地に押し上げた歴史があるのです。
実際に雄琴の街を歩くと、ソープランドと一般温泉の道標となる看板などが共有され、ひとつの看板にソープランドと普通の温泉旅館の名が並べて書かれているものも存在します。

しかし時が経ち、バブルの崩壊後に客足が減ったことを機に、一般温泉の経営者たちが取った行動は「ソープ業界」への裏切りでした。

「雄琴青経塾」なるものを立ち上げて雄琴のクリーンナップ、風俗業界との差別化を計るために最寄り駅の駅名まで「雄琴温泉駅」から「おごと温泉駅」に改名、一般温泉関係の建物にはすべてひらがなの「おごと」に変更しました。

ソープ業界はこれによって打撃を受けたわけではありませんが、完全に「悪者扱い」のような待遇を、元の戦友から受けるハメになったのです。

■正真正銘の真っ当な商いをする雄琴のソープランド
事情通によると、雄琴のソープランド業界は真っ当な商いをし、非常にクリーンな業界であるとのことです。
多くの都市型の風俗業界のように、反社会勢力(暴力団関係)や地元有力組織などとの癒着がなく、滋賀県特殊浴場協会単独での活動をしているのだそうです。

一号店の「花影」がそうであったように、個人の経営者による店舗、または系列グループ店が主で、いわゆる「ややこしい関係」を有しない健全なソープ街のようです。
「クリーン・クリーン」とあえて強調せずとも、40年近くこの姿勢を貫いてきた姿勢には頭が下がります。

こういった業界の努力は各店舗の経営姿勢にも表れ、雄琴ソープ街は全国でも名が知られる優良ソープ街として君臨することになったのです。
雄琴ソープ街よりも規模もマーケットも大きいソープ街は全国に数多くありますが、ソープ談義をするときに必ず”雄琴”が列挙されるのにも理由があったのです。

バブルの崩壊や他業態風俗の台頭、エイズ問題、地元温泉街との確執など受難の多い雄琴ソープ街ですが、現在は下火になりつつあったソープ業界の盛り返しに雄琴も呼応し、減りつつあった店舗も代替、リニューアルなどで復興しつつある・・というのはソープファンにとっては嬉しい情報でもあります。