ソープにおける『粋』というもの

ソープランドは古くは遊郭の流れを汲むと言われ、紳士の社交場とか大人の遊び場と呼ばれて現代でも多くの男性に愛されている遊び場の一つです。
その遊び方などには若干の変化がありますが、根本的な部分に関してはそうそう変わっていないと言えるでしょう。

遊郭における芸者遊びというのは、『粋』というものが重視されていました。
粋な遊び方、粋な振る舞いなどと言われ、これが出来ないような人は女性の方からお断りをされてしまいます。
特に遊郭で有名であった吉原などは、江戸という地域であることやそこに住む江戸っ子という人柄も相まり、特に粋というものが重視されていたと考えられます。
そういったこともあり、現代でも高級店などであれば、こうした粋な行動が求められることは珍しくありません。
実際に出来るかどうかはともかくとして、そのように振る舞う努力が必要であると言えるのではないでしょうか。

では、そんな『粋』というのはどういったことを指すのでしょうか。
一般的な粋のイメージというと、「ササッと目的のことだけをして去っていく」といったイメージです。
そのイメージは概ね正解と言えますが、より細かい条件を付け加えるのであれば「割引などを使わず」「女性の嫌がることをせず」「お互いが笑顔で楽しめるように会話などを努力し」「惚れた腫れたので言い寄ったりせず」「時間になったらすっぱりと帰る」といったところが挙げられるでしょうか。
もちろんこれは定義付けされているものではありませんから、十人十色千差万別の粋というものがあるのでしょうが、しかしながらこの辺りは共通してある条件ではないでしょうか。
これらの条件をよく見てみると、ソープ遊びにおける紳士的な振る舞いとほぼ同じことだとわかります。

しかし、ここで気を付けなくてはいけないのが、それぞれが「過剰になってしまう」ということです。
割引などを使わないだけならまだしも、女性に過剰にお金を渡すとか会話だけをしてサービスを受けないといったことは、粋ではなく無粋というものです。
相手を楽しませようとして、自分のことだけを面白おかしく喋り続ける会話というのも粋とは言えない行為です。
過ぎたるは及ばざるが如し、程度をわきまえるというだけのことではあるものの、なかなか難しいことかもしれません。

こういった感覚を身につけるためには、やはり数をこなすしかありません。
これらがちゃんと出来ているのかどうかというのは、女性からのサービスや態度といったものにしっかり反映されることでしょう。
次にソープへ行った時などに『粋』を心掛けてみると、贔屓にしている女性からの評価も大きく変わるかもしれません。