「ソープ嬢が稼げない」といった驚くべき記事を最近目にすることがあります。
一般週刊誌の記事やWEBニュースがこういった内容を報じていますが、ほんとうにそうなのでしょうか?
実際に多くのソープ嬢に接する仕事をしている私からすると、こういった記事はにわかに信じがたく、ソープ嬢本人たちにもリサーチをし、徹底調査を試みました。
●「ソープ嬢が稼げない」は”ウソ”だった!?
連絡のとれるベテランソープ嬢数人にリサーチをした結果、「ソープ嬢は稼げない」といった答えは、まったくの”ウソ”であることがわかりました。
むしろ数年前よりも売上は上がり、ギャランティに関しても増えているのです。
そして、一人のソープ嬢が放った一言が、今回のテーマの謎を解くカギになりました。
「稼げない子が腹いせにSNSに書き込みしてるんじゃない?」
この青天の霹靂とも言える一言で、この問題に一つの答えを導き出せたのです。
●悪いウワサと『SNS』の関係
「SNS」とはご存知のとおり、ツイッターやインスタグラムなどの、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのことです。
また、これら以外にも数えきれないほどの「投稿掲示板」や「コミュニティサイト」がネット上には存在します。
これらはほぼ「匿名」による書き込みが可能で、大事件でも起こさないかぎりは警察の手も及ばないものです。
「便所の落書き」と揶揄されるほどレベルの低いものですが、どうやらここに稼げないでソープ業界を去った女の子や、面接で落とされた子が”尾ひれを付けて”書き込んでいるようなのです。
現在のソープ業界は、応募者が急増して面接で落とされることも少なくありません。
女性からすると「外見を否定された」ことになりますので、怒りが収まらずヒステリックな書き込みをするのです。
健全に使えば多くのメリットを享受できるSNSが、こういった”悪用”をされていたことをはじめて知ったのでした。
●有名メディア記者の質の低下
また、こういう間違った情報が世間に広まったのは、SNSを悪用した女の子たちのせいばかりではありません。
近頃では「ジャーナリストの質の低下」が叫ばれていますが、有名メディアの記者の「取材方法」にも問題があるといえるでしょう。
テレビ・週刊誌・新聞などの有名なメディアであっても、最近では「足を使わずにネットで情報を集める」ようになりつつあります。
「おもしろ動画特集」や「事件現場に居合わせた人による撮影動画」「○○のツイッターが炎上・大批判」などといったネット関連の語句を見ない日はありません。
そういった取材方法により、先ほどの「腹いせ投稿・書き込み」を”鵜呑み”にし、そのまま記事にしてしまうのです。
また、SNSによる書き込みに対して「裏を取らない」取材方法も横行しており、こういったことが今回のテーマである「今、ソープ嬢は稼げない」といった誤報道につながったのでしょう。
激動の時代を迎えているソープ業界ですが、こと「売上」に関しては右肩上がりの成長を維持しているようです。
IT技術の進歩で、現在では多くの人がインターネットを利用できますが、「真実とウソ」を見抜く目は持たなければいけませんね。