世界の性風俗とソープランドの違い

ソープランドが日本に登場して大ヒットした理由は、ソープ嬢が駆使するソープ・マットプレイの存在と店舗の豪華さ、至れりつくせりのサービスが当時として斬新であったからでしょう。

「性風俗」は売春を起源としていることに間違いはありませんが、いくらお金を払って性行為に至る・・といってもソープコンパニオンほど濃厚なサービスを施し、バリエーションに富んだテクニックを持った性風俗などは、世界中を見渡しても存在しません。
おそらくそれに近いサービスを享受したことがあるのは「王様」くらいのものではないでしょうか?

旅行や出張で海外に行き、そこで性的な遊びをした人ならご存知でしょうが、東南アジアの一部をのぞいては、「射精は1回で終了」「女性はやる気無し」「金額は交渉術が必要」「不衛生」など、リスクが満載です。

東南アジアでは「一晩まるごとチャージ」もありますが、性病対策がとられているとは思えず、女性の対応も決して「接客業」といった類のものではありません。
売春が合法な国というのはありませんので、基本的には犯罪行為に近い感覚であり、まさに「女性を買う」といった感じです。
これに対してソープランドに「女を買いに行く」とは言いませんので、ずいぶんと価値観が違うと言えます。

また世界の性風俗には日本のように「店舗」という考えがなく、また経営者という感覚もありません。
組織だって、警察に届け出を出してまで「営業」と言う形でお客を呼び込んでいるのは日本の性風俗の最も大きな特徴だと言えます。

高い性的サービスの技術を持つコンパニオンと、ホテル以上の接客あ態度でお客をV迎え入れる店員、豪華な建物の店内には高級な調度品と内装・・
ソープランドの前身であるトルコ風呂が登場し、それを目の当たりにした当時の男性たちにとってはかなりの衝撃的であったことは容易に推測ができます。
ごく短期間で日本中に広まり、定着したのもこういった理由があるからなのです。

古く江戸時代後期には、吉原の遊郭など、日本独特の文化が産んだ性風俗の究極の形がありましたが、トルコには風呂はそれに近い風習と文化、精神性を感じます。

ソープランドに対して「重要文化財」「世界遺産」など登録しては?というと笑われてしまう方もおられるでしょう。
しかし、加賀百万石があった石川県では、当時の性風俗であった「お茶屋」が重要文化財として保護され、当時の姿のまま観光客に開放されています。

座敷には太鼓や三味線、舞を待った舞台には「春画」が飾られ、今もなお「淫靡さ」を保ったまま歴史文化財として指定されて一般開放されているのです。

社会の暗部を受け持つ性風俗は、表立って語られることのない”影”の部分ではありますが、ある意味もっともその国の国民性を反映するものです。
日本で生まれ育った日本人は、世界的に見て類を見ない性風俗であるソープランドの本当の価値と希少性を実感できていないのかもしれません。