現在、ソープランド業界では、全国的に「カジュアルソープ化している」と言われています。
“カジュアルソープ”の線引きはかんたんではありませんが、ざっくりいうと「サービスの種類を減らしたソープランド」だと言い換えることができます。
ではなぜソープランド業界はカジュアル化しているのでしょうか?
その理由として考えられるものを5つあげてみました。
1.お客の好みが変わった
ソープランドの代表格とも言える、洗体時に行う性的なサービスやマットプレイは、今では好まない男性が増えていると言われています。
いわゆる「泡踊り」や「スケベイス」といったものですね。
これらのサービスは、古くからソープランドサービスの伝統として引き継がれてきたものです。
変わったプレイをするソープ嬢が現れるとそれが噂となり、遠方からでもお客が殺到する・・・といった状況でした。
しかし、最近ではこういった伝統的なサービスを好まないお客も多くなっているようです。
こういった伝統的なプレイは、どこかコミカルというか、大道芸的というか、シリアスなセックスの場では行わない”イベント的”なプレイで、現代の男性の趣向とはそぐわないようです。
男性客たちの「ソープランドに求めるもの」の変化が、ソープランドをカジュアル化する一因となっているのです。
2.不景気
ソープ業界が大きく飛躍した背景には「バブル景気」があります。
しかし、バブルがはじけて30年、景気はいまだに低迷を続けています。
最近の調査では現代のサラリーマンが使えるお小遣いは統計開始以来最低だということで、ソープランドで遊ぶ男性の多くは「余興的なサービスは必要ない」と考えるようになっているのです。
以前のソープランドのような娯楽性は低くなり、「ヌク」「性欲を発散すればいい」といったシンプルなサービスが求められているのです。
3.新しいサービスの誕生
ソープランドが誕生してこれまで30年あまりになりますが、ソープランドの流行はあまり変化しない時期が長かったのです。
しかし、ここ数年はソープランドのカンブリア紀ともいえる状況ですし、店舗間の競争も激化しています。
「他に無いサービスの提供」はビジネスの基本ですから、新しいサービスが生まれることで流行が起きているのです。
限られた時間内で新しいサービスを提供するためには、古いサービスを除外する必要があります。
そこで旧態然のマットなどのサービスと新しいサービスを入れ替える店舗が増えているのです。
4.集客の急増
成人男性の非交際率が増え「セックスをしない男性が増えている」といわれていますが、実際にはコミュ力の低下による「セックスができない男性」が増えているのです。
そしてその反動として、ソープランドの需要は異様な高まりを見せ、集客が急増しているようです。
こういった店舗のキャパを超えるほどの男性客をこなして売上につなげるには、回転率を高めることが必須です。
ソープ嬢に負担の多い伝統的プレイを排除し、本番プレイに重点を置くスタイルにシフトしつつあるのです。
5.ソープ嬢の増加と低年齢化
現在はソープ嬢そのものの数が増えたことや、低年齢化が進んだことで、ソープ店のビジネス戦略にも変化が起きています。
昔はソープ嬢は長い時間をかけてテクニシャンに育て上げていたのですが、それでは現代のスピーディーなビジネスには対応できません。
習得するのに時間のかかるマットプレイをやめて本番プレイに特化させることで、講習期間も短く即戦力のソープ嬢をたくさん育てることができます。
低年齢化も同じことで、長期間の新人期間を設けると、その分ソープ嬢は若さを消失させることにもなるのです。
19歳と20歳では、お客に対する印象も違い、それは数ヶ月の差で違いが現れるのです。
●まとめ
これら5つの理由が重なったことで、ソープランドはどんどんカジュアル化しています。
古くからのソープファンにはどこか物足りなさを感じることもあるようですが、これも抗えない時代の流れだといえるでしょう。