昔、夜の歓楽街はリスクを覚悟で遊ばなければなりませんでした。
現在の洗練されたハイクオリティーなソープランドしか知らない若い男性ならば、にわかに信じがたいものですが、ホントにあった質の悪い風俗店の話です・・・。
●女の子が1人しかいない風俗店
昔は現在とは違い、女性の貞操観念も強く、風俗店はコンパニオン探しに苦労したものでした。
しかし、風俗という商売は、たとえ女の子が1人でもそれなりに稼げてしまうもので、ホントに1人しかないのに店舗型の風俗を経営しているところがたくさんあったのです。
サービスがとくに悪いわけでもなく、料金も妥当なので、1回経験して味をしめ、2度、3度と来店をしても出てくる子はいつも「同じ子」。
店員は「みんな予約が入っちゃってて」などと言い訳をしますが、それも限界があります。
超小型の店舗型サロンや、黎明期のデリヘルによくあった話です。
現在の100人超えの在籍を誇るソープランドが乱立する状況を当時の風俗経営者は予想できなかったでしょうね。
●NGの多い風俗店
昔の風俗店には、あまり「接客指導」という概念がありませんでした。
いくばくかのお金を払えば女性が体を提供してくれる、という事実そのものに大きな価値がある、という考えなのでしょう。
なので、風俗嬢の方も好き放題でNGが非常に多い風俗嬢がたくさんいたのです。
「キス・クンニ・フェラがだめ」、「今日は生理だから・・」と一方的に言われ、パンツさえ脱がない風俗嬢もめずらしくありませんでした。
笑顔でお客の要望になんとか応えようとしてくれる現代のソープ嬢のありがたさは、この当時の風俗を知っているオヤジ世代のほうが実感できているはずです。
●パネルが別人
昔からコンパニオンをこちらが選べる「グラビア」「パネル写真」は存在していました。
しかし質の悪い風俗店では、選んで出て来たのが「まったくの別人だった」ということがよくあったのです。
現在のソープランドで言われる「パネルマジック(パネマジ)」などという生易しいものもではありません。
何しろ「別の人」なのですから・・・。
●店員が怖い・凄まれる
昔の風俗店の店員は、ひと目見て「その筋の人」みたいな人が大半でした。
客商売では考えられないことですが、お客が気に入らないと凄んでくるような非常識な輩もいました。
こういった昔の風俗店の存在が、日本人が風俗店に対する嫌悪感をもつことになった原因です。
現在のホテルマン並みの接客を誇る高級ソープを見ると、「いい加減な奴らは生き残れない良い時代になったのだ」と嬉しくなるのです。
●不潔
昔の風俗店はとにかく不潔だった記憶があります。
壁は剥がれ、ちゃんと衛生管理をしているのか?と疑いたくなるようなタオルやアメニティグッズ、ベッドなど、まるでスラム街の売春宿を彷彿させるような質の低い風俗店が山のようにありました。
現在のカフェやリゾートホテルを思わせるようなソープランドの内外装などの設備を知ると、二度と昔に戻ってほしくないと願うばかりなのです。
●おわりに
いつ、何をきっかけに風俗店のクオリティーが高くなったのかは不明ですが、とにかく「時代は変わった」と感じさせられます。
現在のハイクオリティーの「常識」の部分が作られていくのに、ソープランド業界の進化が一役買っていることは間違いのない事実です。