「ソープランド」はもちろん男性のための娯楽施設です。
しかし、なぜ「女性向けソープランド」はないのでしょうか?
いえ、過去に何人かの風俗経営者がチャレンジし、そのことごとく失敗に終わっているのです。
現在では「出張ホスト」「女性用ヘルス」「性感マッサージ」などの類は存在し、それなりに需要はあります。
女性用ソープランドだけが存在できない理由などを解説しました。
●女性用ソープは昔九州にあった?
昔、女性用ソープランドの第一号店として、九州にオープンし、ごく短期間で閉店の憂き目にあったそうです。
その後も各地でチャレンジする風俗店経営者はいましたが、すべてが定着することなく閉店に追い込まれました。
”女性用風俗”として現在までも生き残るヘルスや出張型、マッサージもまた現存するものの、運営は非常に難しく、経営者・ホスト(コンパニオン?)は苦労に苛まれるのです。
●機能的に「男のソープランド」は無理?
女性用ソープランドは金額的には男性用ソープランドとほぼ互角です。
だいたい「大衆店」クラスだったそうです。
オープン当初は、それなりに客入りしたそうなので、1日の来客はホスト1人に対して4~5人くらい。
-----想像してみてください、「1日に5回の射精・・・」これははっきり言って、気持ちよさの限界を超えて”苦痛”でしかありません。
しかも、それが毎日続くのですから、ホストたちは養分を吸い取られた病人のようだったそうです。
そして、本人の意思に関係なく性交できる女性とは違い、男性は「勃起」しなくてはなりません。
女性用ソープランドのクレームNO.1は「ホストが立たない」ことだったそうです。
●集客が難しい・・・
男性の場合は、すでに「風俗」というものが伝統化していて、既成概念化しています。
多くの男性は「女遊びしないやつは一人前じゃない」とか言いますし、パートナーのいる男性が浮気をする場合にでも、それが「ソープランド」ならばなんとか許せる女性もいます。
日本各地には修行をする山があり、その山のふもとには「チョンの間街」があることも多いことから、日本人において「性風俗」というものは、社会で容認されてきた文化なのです。
一方、これが反転し「女性の男遊び」というものはほぼ許されず、それは男性側だけではなく、女性のモラルにも組み込まれています。
この既成概念のために、本心では「男がほしい」と願う女性が、女性用ソープランドの広告を見たとしても、勇気を振り絞って来店することは稀なのです。
こういったことから、女性用ソープランドのホストは、一般のソープ嬢とは違い空き時間を、出会い系サイトやテレクラなどを利用して「営業活動」に明け暮れなければならなかったのです。
●女性客は「浮気」をしない
男性用ソープランドならば、「待ち時間が2時間」などと言われれば、ほぼ間違いなく他のコンパニオンで遊びます。
しかし、女性はソープホストに対して「妥協」はしないのです。
何時間であろうと待合室で待ちますし、日を改めてでも目当てのホストで遊ぼうとします。
これはどういったことが起きるかというと、「人気ホスト以外に客がつかない」ということです。
待機室で遊んでいるソープホストにお客をつけようと、いくらフロントで売り込んでも、女性はダメなのです。
これは、アイドルを追っかける男女を見てもわかることです。
新しいアイドルがデビューすると、すぐに目移りする男性ファンに対して、ジャニーズなどを追いかける女性ファンは、1人のアイドルを何十年も追いかけることが多いのです。
こういった女性の恋愛観が、女性ソープを成り立たせない原因の一つとして考えられるでしょう。
●おわりに
女性用ソープランドは、ほぼ壊滅状態です。
また、生き残っているその他の女性用風俗店も、一部の女性に支持されているだけで、規模はごく小さなものです。
男女で違う性への価値観は、いくら女性の社会進出が進んでも変えられないようですね。