昨日は、福原ソープ業界裏事情 VOL.1をアップしましたが、本日はVOL.2になります。
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ソープランドを含む風俗業を一般世間では「良くない業種」として認識しています。さまざまな市民活動により撤廃する動きもありますが、風俗全体を見るとむしろ増えているのが現状です。性風俗を取り締まることによりその反動で起きる性犯罪の増加や風俗店の地下組織化は現実に起きることであり、実際に歌舞伎町や西川口など、強行的な取り締まりをした場所では現実化しています。
風俗店と警察は敵対関係にあると思わがちですが、それも違います。警察は「法を守る」組織であり、警察そのものが一斉検挙などを企画するのではなく、政治家や自治体が命令を下すのです。実際に警察でも取り締まりを強行した後の状態がどうなるかは理解しており、本音のところでは「断固廃絶したほうがいい!」とは思っていません。ソープ業界のように届けを出させて監視を楽にし、犯罪行為を抑止するほうが効率が良いからです。
地下組織化して実態をつかむことができなくなると、そこで何が行われているかなどは分からなくなり実態を把握できないのです。仮に犯罪行為があったとしても”闇の中の出来事”になってしまいます。これはそこで働くコンパニオンやお客側からしても、決していい状況だとは言えません。
店舗だけでなく、近年問題になっている「出会い系サイト」なども警察の実態把握が及ばないところに脆弱性がありもはや手の付けられない状況です。日本中の風俗を徹底的に取り締まれば、日本は間違いなく「出会い系天国」になるでしょうし、そうなると警察は手も足も出せなくなることも承知しているのです。
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【風俗店最大のご法度】
風俗店が一番やってはいけないことはコンパニオンの「雇用年齢制限を破る」ことです。自治体が定めた「何歳以上でないと勤務することを禁じる」という決まりを破ると店は一発閉店に追い込まれます。年齢は各自治体により違いますが、福原や札幌などは18歳から、と比較的低い設定です。「青少年育成条例」これに抵触すると刑事事件に匹敵する犯罪行為とみなされるのです。
ガールズバーやキャバクラなどはよくこの条例で摘発されていますが、ソープランドではまず皆無です。ここにソープランドの健全性と業界、組織としての熟成度があるのです。お客側からしても厄介なことになるのは避けたいものなので、安全性といった面から考えるとソープランドを選ぶのは賢明です。
【組合・団体をつくる理由】
福原には「SB協会」と「神戸特殊浴場協会」の2団体が存在しており、全国的に見ても大きなソープ街には必ずと言ってよいほど、ソープランドの組合があります。
これは警察に対して「自分たちの手で健全化する努力をします」という意思表示でもあり、また一般客に対してのグレーなイメージを払拭するためのクリーンナップ作戦の意味もあります。近年ではパチンコ業界などもそれに成功して飛躍的に成功しています。
こういった団体と警察当局のつながりは想像以上に密であり「癒着」などというものではなく、もっと健全な間柄です。「性病の蔓延」や「青少年の非行問題」などについて指導がなされます。団体は加盟店にそれを伝えたり、加盟店内での基準や決まり事を警察の通達に沿ったものに業界の方針を構築したりするのです。
福原はこの団体の活動により成功した歓楽街の一つです。あの「阪神・淡路大震災」の時に神戸地元住民の被災者の方たちに店舗の風呂場を無料で提供したのは有名な話ですが、こういった努力によって、福原は地元住民との摩擦が極めて少ないソープ街だと言えます。