セックスのプロであるソープ嬢たちは、いったいどういった「性の価値観」をもつのでしょうか?
男性とは違い、女性にとっての性は「守るべきもの」であり、お金のためとはいえ、見知らぬ男性と性交を重ねられるのは、何か本質的な理由があるはずです。
人間の性への価値観は、幼少期・思春期に形付けられるといいます。
ソープ嬢たちの過去を掘り起こすことで、現在の彼女たちがいかにして完成したのかを知ることができるはず。
ここでは、数人のソープ嬢にインタビューを実施し、彼女たちの「性への目覚め」「初めての性との接触」がどんなものだったのかをまとめてみました。
●吉原高級店勤務/28歳/Aさんの場合
吉原の高級ソープ勤務のAさんは、女優顔負けのルックスをもつ指名ランカーです・・・
「はじめて性に目覚めたのは、家にあったハンドマッサージャーです。手に握って振動させたとき、無意識に股間に当てていました。11歳のときですね・・・。その時の衝撃は今でも覚えています。14歳で初体験をするまでには、ズッポリと自慰行為にハマっていて、初めてのセックスはあまり気持ちよくなかった記憶がありますね。店以外の男性経験は3ケタはいきますよ。でも最初のハンドマッサージャーの衝撃は超えられないです。」
—–幼少期に自慰行為で性を開放させたという女性はめずらしくありません。
ただ、その後のセックス経験が不遇であったため、どこかフラストレーションを抱えたまま現在に至るようです。
若くして性に目覚めた女性がすべてソープ嬢になるわけではありませんが、この業界の女性には多いケースです。
●福原大衆店勤務/21歳/Bさん
神戸福原の平均的な大衆店に勤めるBさんは、19歳でソープ嬢デビューを果たしています。キュートな笑顔が印象的で、どこか小悪魔的な雰囲気を漂わせます。
「性への目覚めというか、初めて男性を知ったのは12歳のときで、4つ年上の実兄と関係を持ちました。初めての男性も兄だし、初めてイッたのも、妊娠して堕胎したのもみんな兄です。その関係は兄が22歳で結婚するまで続き、私はその後ソープ嬢になりました。」
—–衝撃的なエピソードですが、じつはソープ嬢には「近親相姦」の経験を語る子が多いのです。
性の価値観が屈折するには十分すぎるほど大きな経験でしょうし、無責任な男性の被害者だといえるかもしれません。
●雄琴大衆店勤務/23歳/Cさん
滋賀県は雄琴の大規模店舗に在籍するCさんは、ソープ嬢とは思えないほど清楚な出で立ちです。
「初めてオナニーしたのは10歳のときです。ソファーの角とかクッションを当てたら気持ちよくてクセになっちゃいました。初体験はレイプですね。13歳のときに近所のヤンキー5~6人にヤラれました。でもそのときにイキまくっちゃったんですよね・・・。その後男性とエッチしてもあんまり気持ちよくなくて・・・。ソープ嬢になることを決意したのも、あのときの快感を追いかけている自分がいたからだと思います。」
—–レイプ体験者もソープ嬢には多いといいます。
一見清楚で苦労もしてなさそうなCさんですが、凄惨な事件の体験者でした。
●おわりに
毎日明るくお客をこなす彼女たちですが、それぞれに過酷な過去をもっていることを知り、感慨深くなります。
暗い過去をおくびにも出さず、はちきれんばかりの生命力を見せてくれるソープ嬢たちが愛おしくなる取材でした。