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03/03 20:53
短編『雨上がりの階段』
短編『雨上がりの階段』
朝の電車は、いつもより湿っていた。
傘のしずくと、濡れたスーツの匂い。
窓ガラスはうっすら曇り、
車内の空気は少し重い。
目の前に立った彼女も、
雨の名残をまとっていた。
薄いブラウスが、
ところどころ肌に張りついている。
透けているというほどではない。
でも、濡れた布越しにうっすらと見える輪郭が、
かえって想像を刺激する。
きちんとまとめた髪から、
水滴がひとつ、首筋へ落ちる。
それを指で払う仕草が妙にゆっくりで、
視線を逸らすタイミングを失った。
見てはいけない。
そう思うほど、目が追う。
彼女はスマホを見ている。
こちらには気づいていないように見える。
でも、ほんのわずかに体の向きを変えた気がした。
電車が駅に滑り込む。
人の波に押されて、同じドアから降りる。
改札へ向かう階段。
彼女は一段上を歩く。
タイトなスーツのスカートが、
動くたびにぴたりと脚のラインに沿う。
見えそうで、見えない。
その絶妙な境界に、視線が吸い寄せられる。
自分でも情けないと思いながら、
つい目を上げてしまう。
その瞬間だった。
彼女が、ふと振り返る。
一瞬。
ほんの一瞬だけ、視線が合った。
冷たいわけじゃない。
でも、温かくもない。
淡々と、静かに、こちらを見下ろす目。
――気づいていた。
そう思った。
自分の視線も、
迷いも、
好奇心も。
すべて見透かされた気がして、
急に頬が熱くなる。
彼女は何も言わない。
ただ、わずかに口元を引き締めて、
また前を向く。
階段を上りきると、
彼女は同じ方向の改札へ消えていった。
残ったのは、
雨の匂いと、
見透かされたような感覚。
色っぽさというより、
大人の余裕。
自分だけが、
少し取り残された気がした。
🦋きこ🦋
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