歴史ある福原ソープ街の取り組み

兵庫県神戸市といえば、世界的にも有名な街ですが、その一角にある福原という場所は、風俗好きの間ではとても有名なソープ街となっています。
柳筋と桜筋に挟まれた一周約1kmの地区を中心に、筋沿いなどにおよそ60軒ほどのソープランドが軒を連ねています。
日本一のソープ街といえば東京にある吉原ですが、そこではおよそ130軒近い数のソープランドがありますから、それに比べれば大したことない規模と思われるかもしれませんが、吉原がソープ街として他の地域に比べて異常に発展しているだけであり、西日本では最大規模のソープ街です。

福原は、その規模もそうですが立地として非常に優れていて、交通の便に限定して言えば吉原よりも行きやすいソープ街です。
電車ではJR西日本の神戸駅から徒歩10分、神戸高速鉄道では新開地駅・湊川公園駅から徒歩5分となっていますし、車でも国道に挟まれてソープ街に入りやすい位置にありますから、車で行くのも簡単です。
ソープ店によっては専用の駐車場があったり、車での来店客には洗車サービスを用意しているところもあります。

軒を連ねる店は、多少の数の増減はありますがおよそ60店舗ほどで安定していて、格安店から高級店まで全ての価格帯が揃っています。
一番高いお店でも総額70,000円ほど、安いところでは10,000円ほどとなっていて、相場としては格安店であれば15,000円前後です。
他の地域のソープ街と同様に低価格帯のお店がソープ街の主力となっていて、低予算でも様々なお店が選べるというのが、福原の人気の秘訣のようです。
数店舗を除きほぼ全てのお店がインターネット上にウェブサイトを公開していて情報を集めやすくなっているうえ、福原では料金が総額で表示されていることが多く、事前に正確な金額がわかるようになっていて、初心者でも遊びやすいソープ街となっています。

福原ソープ街は、明治元年に遊郭が出来上がって以来、大阪~神戸間の鉄道敷設による移転や、戦後の公娼廃止から売春禁止法の制定による色町としての在り方の変化など、約150年の歴史がある風俗街です。
近年の店舗型風俗店に対する規制などによってソープランド自体の存続も危ぶまれる中、その歴史を守るために地域ぐるみで努力を重ねています。
その代表的なものが、福原に営業をする風俗店で作った組合の存在です。
地域行事への参加や暴力団やドラッグの排斥運動などに参加することで、風俗街という風紀上好ましくない街への地元住民の理解を求めたり、色町の歴史を途絶えさせないように様々な努力を行っているのです。
このような取り組みが続く限り、福原はまだまだその歴史を積み重ねていくことでしょう。